枉
発音を聞く
書き方
💡 『木』部で『王』が横に付く=「木が王の前でへりくだり、曲がってでも合わせる」→「無理に合わせる=不当・無駄」。『王』の読み「wáng」が「wǎng」に変化した点も発音のヒント。
関連単語
文字の解説
『説文解字』(東漢・許慎)には「枉、邪曲也」とあり、『不正な曲がり』と定義されています。古代中国では、法律や道徳の基準から外れた行為を指す言葉として用いられました。
字形は『木』+『王』の会意文字で、『木が王の権威に反して曲がる』というイメージではなく、『王』は声符(音を示す部分)であり、『木』は意味を表す意符です。実際の造字は形声文字です。
「枉」は、もともと「木が曲がる」という意味から派生し、「正しくない・不当な・無駄な」といった抽象的なニュアンスを含む漢字です。HSK6級の高難度語彙で、文語的・書面語的な色彩が強いです。
この字は単独ではほとんど使われず、主に「枉費」「枉然」「枉顧」などの複合語や成語(例:枉法、枉死)で登場します。口語ではほぼ見られず、新聞・論文・公文書など正式な文体で用いられます。
「木」部であるにもかかわらず、実際の意味は物理的な「ねじれ」ではなく、道徳的・法的・論理的な「逸脱」を表します。そのため、日本語の「曲げる」より「不当に扱う」「無駄にする」「誤って判断する」といった訳が自然です。
例文
関連語
混同しやすい文字
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