拙
発音を聞く
書き方
💡 『扌(手)』+『出』=『手を出したら出るほど不器用』と連想。日本語の「つたない」に近いニュアンスで、謙譲表現に限定して使うと覚えやすい。
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文字の解説
『拙』は、古代中国の書簡文化において、自分の作品や意見を謙遜して称する際に定型的に使用されてきた。『礼記』や唐宋時代の文集にも『拙筆』『拙政』などの用例が確認できる。
字形は『扌(手)』+『出』の会意文字で、「手が出る=手を出すがうまくいかない」ことを示唆する構造と解釈されるが、確立した象形由来ではなく、後世の理窟付けであるため、現代辞典では単に『形声字(扌+出/声符は出)』と分類される。
「拙」は、主に自己をへりくだって表現する謙譲語として使われる漢字で、『不器用』『未熟』『下手』といったニュアンスを含みます。文脈によっては単に『悪い』という意味にもなりますが、否定的な評価よりむしろ謙虚さを示す役割が大きいです。
この字は、中国の伝統的な書簡や公的文書、特に手紙の結びや署名直後に「拙作」「拙見」として頻出します。相手を敬う一方で自分を控えめに位置づける、東アジア特有の言語的礼儀の典型例です。
HSK6級レベルの漢字であり、日常会話ではあまり登場しませんが、文学的・格式的な表現や、中国語学習者が上級文章を読む際に必ず出会うキーワードです。語感としてはやや古風・文語的で、現代口語では「笨」「差」などが代わりに使われることが多いです。
例文
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