缘
発音を聞く
書き方
💡 「纟(糸)」=つながり、右の「彖」を「縁(えん)」と連想。日本語の「縁」と同音・同義で、仏教語「因縁」の「縁」そのまま。糸で人と人がつながる=「きっかけ・ご縁」。
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文字の解説
『説文解字』(東漢・許慎)には『縁、衣純也』とあり、もとは衣服のふち(縁取り)を指した。後世、仏典翻訳においてサンスクリット語の'hetu-pratyaya'(因・縁)を訳す際に、この字が借用され、因果関係の「縁」の意味が定着した。
字形は「纟+彖」で、「彖」はもともと猪の鼻を象った象形文字だが、ここでは声符(音を表す部分)として機能。糸部が「つながり・連続性」を、彖が発音yuánを担う形態音素文字である。
「缘」は、原因・きっかけ・縁(ゆかり)という抽象的なつながりを表す漢字で、仏教用語としての「因縁」の概念とも深く結びついています。HSK6級に位置づけられ、文脈によって「偶然の出会い」から「宿命的な関係」まで幅広いニュアンスを含みます。
この漢字は単独で使うより、複合語や成語(例:缘分、无缘)として使われることが多く、主に人間関係や出来事の背景要因を説明する際に用いられます。感情的・哲学的な色合いが強く、中立的な「cause」とは異なり、しばしば温情や運命感を帯びます。
「纟(糸)」部が示すように、元来は「糸の端」や「縁取り」を意味し、そこから「つながりの端=きっかけ・関係の始まり」という比喩的拡張がなされました。現代中国語では、論理的因果関係より、人間的・情緒的な「結びつき」を重んじる使い方が主流です。
例文
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