偲
発音を聞く
書き方
💡 「偲」=「にんべん+思」→「人が深く考え、学ぶ様子」。発音cāiは「才(才能)」と連想。「才ある人が思索する=博学」と覚えよう。
関連単語
文字の解説
『康熙字典』によれば、「偲」は『詩経』『論語』など先秦文献に既に見られ、特に『論語・子路』の「朋友切偲」(朋友が互いに学問を切磋琢磨する)という表現で用いられた。これは「偲」の最も代表的な古典的用法である。
字形は「亻(にんべん)+思」と構成され、「人に思慮・思索がある」ことを示す会意文字。右部の「思」は「心+田」で、心の畑に思考を耕すというイメージを含む。
「偲」は古くから中国の文語や詩歌で使われる雅な漢字で、主に「学識が深く、教養のある様子」を表します。現代中国語では日常会話より、文学的表現や人名・雅号に用いられることが多く、やや古典的・格式高いニュアンスを持ちます。
この字は単独で使うことはほとんどなく、複合語や四字熟語、あるいは形容的な修飾語として登場します。例えば「偲偲」(cāi cāi)という重ね読みで、「互いに学び合い、切磋琢磨する様子」を意味し、儒教的倫理観と深く結びついています。
日本語の漢字体系には存在せず、中国語学習者向けに限定的に扱われる字です。HSK試験や常用漢字リストには含まれていませんが、古典読解や高水準の中国語学習において、『論語』『礼記』などの注釈書などで出会う可能性があります。
例文
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