嗟
発音を聞く
書き方
💡 『口』(くち)から『差』(さ)っと息が出る=「ああ」とため息。『差』は「さ」と読むので、『嗟』も「じぇ」→「じぇー」→「じぇ」(jiē)と連想。
関連単語
文字の解説
『嗟』は『詩経』『楚辞』『論語』など先秦~漢代の典籍に頻出し、孔子の『論語・子罕』『嗟!吾無以見其人矣』(ああ、その人を再び見る術がない)など、嘆きや敬意を込めた呼びかけに使われました。唐代以降も李白や杜甫の詩で感情の高まりを演出する修辞として定着しました。
字形は「口」+「差」で、象形性は薄く、形声文字です。「差」が声符(jiēの音を暗示)、「口」が意味符(発声行為を示す)です。現代中国語ではほぼ文語限定で、ニュースや日常会話には現れません。
『嗟』は、感情を込めて発するため息や嘆きを表す漢字で、古語的・文語的な色彩が強く、現代口語ではほとんど使われません。詩歌や古典文学、演説・演劇の台詞などで、悲しみ・驚き・憤り・懐旧などの複雑な感情を強調する際に用いられます。
この字は「口」部に「差」を組み合わせた形で、「口から出る声の揺らぎ」を示唆しています。音読みjiēは中古中国語の*kæ(*k-音声が清化してj-になった)に由来し、語源的にも「声を上げて吐く息」のイメージと一致します。
日本語の「ああ」「なんと」といった感動詞に近いニュアンスを持ちますが、単なる感嘆ではなく、内面の葛藤や重みのある感情を含む点が特徴です。HSKでは未収録ですが、古典読解や高級漢語学習者にとって重要な文語表現です。
例文
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